スポンサーサイト

--年--月--日
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

副腎皮質機能亢進症に対して外科的治療を行なったフェレットの長期結果:130例(1995-2004)

2008年12月05日
Department of Clinical Sciences, College of Veterinary Medicine and Biomedical Sciences, Colorado State University, Fort Collins, CO 80523, USA.
J Am Vet Med Assoc. 2008 May 1; 232(9):1338-43.

副腎皮質機能亢進症に対して外科的治療を行なったフェレットの長期結果:130例(1995-2004)

目的:副腎皮質機能亢進症に対して外科的治療を行なったフェレットの長期間の生存率と生存期間に影響する因子を決定すること。

研究デザイン:回顧的研究

動物:副腎皮質機能亢進症の外科的治療を受けたフェレット130頭

手順:副腎皮質機能亢進症の外科的治療を受けたフェレットの医療記録を再検討した。記録されたデータはシグナルメント、病院ヘ受診するまでの臨床症状の持続期間、CBC、血液生化学検査結果、麻酔時間、手術時間、併発疾患、罹患した副腎(右、左、両側)、組織病理学的診断、術式、後大静脈への関与 (yes or no)、術後のメレナ (yes or no)、手術後の入院期間、外科手術後、副腎皮質機能亢進症の症状があったかどうか。

結果:130頭のフェレットを記録した。(130頭中11頭は2回手術を受けた)
1年、2年生存率はそれぞれ98%と88%だった。50%生存率は算出できなかった。副腎の部分切除と凍結手術との組み合わせは生存期間に有意な負の影響があった。その他、リスクファクターは確認できなかった。生存期間は組織病理学的診断、罹患副腎(右、左、両側)に有意な影響は受けなかった。

結論と臨床関連性:副腎マスに対して外科手術を行なったフェレットの予後は良好だった。外科手術を受けた副腎皮質機能亢進症のフェレットの生存期間は腫瘍の組織病理学的な特性、罹患副腎(右、左、両側)、完全vs部分切除の影響は受けなかった。
完全切除が不可能な時、減量手術は良好な長期結果を得るのに十分な外科的手技であった。

--
この文献では病理組織診断は生存期間の予後因子ではないということになっていますが、副腎癌では実際に転移している例や後大静脈内に浸潤している例などもあり非常に難しい問題です。

人気ブログランキング
関連記事
スポンサーサイト
Comment
副腎皮質機能亢進症
とは…様々な原因があると聞いております。
我が家のフェレットも副腎腫瘍、もしくは腸間膜リンパ腫の疑いで、外科的処置をしていただきましたが、病理診断は「血腫」でした。
本当にこの病気の診断は難しいのですね。
良い検査法が生まれ、効果的な治療が早期にできるように祈るばかりです。
>麻魅さん

ジステンパーの文献の件ですが、全文は基本的に有料ですので文献検索サイトや大学などで取り寄せるしかないと思います。
一応アブストラクトにもVitA30mg投与とは書かれています。

ジステンパーに関しては他の疾患と予後が全然違いますしPCRで診断できるので個人的にはしっかりと診断したほうがいいような気はします。
ご参考までに。
ありがとうございます。
PCRで診断できるのですね…。
先日採決して抗体価の測定をするそうで、今結果待ちです…。
抗体価だと…PCRの方が確実ですよね…。
本当にありがとうございます。
「予後に影響しない」ではなくて、有意な影響は受けなかった、ということですね。
学術文献ではそういう表現になるのはしかたないことです。
Re: タイトルなし
>marpleさん
はじめまして。
ご指摘ありがとうございます。

私の理解ではこの論文ではそれぞれの因子は予後因子にならなかったということだと思いました。

管理者のみに表示

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。