フェレットの慢性下痢の1症例

2007年09月02日
1ヶ月前からの下痢と数日前からの嘔吐を主訴に来院。
一般状態は良好で身体検査、X-P、BTは異常認めず。
Echoにてφ1.数cmの低エコー病変が散在、消化管壁の肥厚を認める。
低エコー病変のFNAにてリンパ節の過形成と思われる所見を得る。

DDx)IBDなど何らかの慢性腸疾患、消化管型リンパ腫、腺癌

特にリンパ腫、腺癌など腫瘍性病変が疑われたが、内科的な治療方針を望まれていたため、クロマイ、ガスター、タケプロン内服にて様子を見る。
1週間後、下痢嘔吐は治まるが、エコー所見は変わらず、内服をやめると症状の再発をみる。
検査所見、経過より腫瘍性病変および炎症性腸疾患診断のため試験開腹による生検を薦めるが内服のみを希望されたため現在は対症療法で経過観察となりました。

生検にて確定診断できれば、今後の治療方針も決まりそうなのですが残念なところです。
フェレット用に使えるような細い内視鏡があれば、また少し違うのかもしれませんが、今回の症例は内視鏡よりも開腹による消化管全層生検およびリンパ節生検が診断には重要と思われます。

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Comment
>Rさん

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慢性下痢で食餌の変更は検査で異常が見られなかったら、通常行ないます。
それで改善する例もありますし、変わらない場合もあります。
今回は腹腔内リンパ節の腫大と消化管壁の肥厚が顕著だったため、食事変更で様子を見ている間に手遅れにならないように早期の検査をすすめた次第です。
今回は腫瘍性病変やIBDなどを除外してから食事変更のほうが望ましいと思われました。

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