臨床手技

2006年04月21日
□ 静脈採血
フェレットの採血は教科書的には容易と言われていますがエキゾチック専門の先生曰く、
無麻酔では困難であるとの話もありイソフルランの吸入やドミトールのIMなど鎮静下で行うこともあるようです。
経験的には慣れた保定者が一人いれば0.3-2.0mlくらいは末梢血管から採血可能です。採血部位としては通常はサフェナを使うのが適当と思われますが他には頚静脈、前大静脈、橈側皮静脈、尾静脈、最後の手段として爪から行えます。
また保定時に暴れる場合はフェレットバイトやニュートリカルなどを舐めさせながら行うと比較的採血しやすいです。
穿刺部位は犬猫に比べ血液が止まりづらいので2-3分間圧迫しておきます。

□ 静脈留置
教科書的にも専門の先生でも麻酔が必要と言われますが経験的にはよほど暴れる症例以外は無麻酔で静脈カテーテルを留置することはできます。主に橈側皮静脈、サフェナを使いますが留置が困難な場合は頚静脈に留置も行います。
輸液剤や速度などは犬猫に順じますが維持量としては75-100ml/kg/日と言われているようです。

□ 皮下補液
通常背側皮下に1回25-60ml補液することができます。

□ 輸血
フェレットの血液量は体重750-1000gで40-60mlといわれており、その10%までは安全に採取することができます。供血フェレットのサイズにもよりますが経験的には1回10mlほど輸血することが多いです。
フェレットでは血液型が認められていないためクロスマッチを行わなくても副作用の心配はありません。PCVが15%未満になるようであれば輸血を検討します。

# 私見
フェレットの診療においてフェレット特有の疾患についての知識はもちろん必要ですが採血や留置は必須の手技といってもいいでしょう。
レントゲンは何枚も撮影していても血液検査をおこなっていない病院もいまだに結構あります。
実際にやってみると採血手技自体はそれほど難しいわけではなく、慣れと保定者の問題だと思います。犬のサフェナみたいに血管が逃げることもありませんのでフェレットのほうが採血しやすいかもしれません。

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