フェレットの副腎の超音波検査

2006年10月18日
腹腔内臓器が触りやすい症例の左副腎は触診にてある程度サイズがわかることも多いですが、右副腎の触診は困難なためエコーでの描出は重要だと思います。
また、カラードップラーが使える機器なら血管走行より低エコー像が副腎であるとより確信をもつことができます。

左副腎

腹側、背側両方からのアプローチがありますが個人的には背側からプローブを当てることが多いです。

右副腎:最後肋骨の下部、脊柱寄りから縦断像にて右腎を描出する。そこでプローブを頭側に振って右腎と肝臓の間の後大静脈に接する低エコー像の腫大した副腎を探す。

左副腎:左腎を背側から描出し、頭側正中寄りに脾臓尾側までスキャンし、円形の低エコー像を探す。

・利点
術前にどちらの副腎に異常があるかがわかり、手術の難易度をある程度予測できる。
同時に他の腹腔内臓器を画像的にスクリーニングできる。
サイズの変化を観察できる。

・欠点
副腎に形態学的に変化がない場合、副腎疾患を除外できない。
副腎疾患の50%しか診断できなかったとする文献もある。つまり腫大した副腎を描出できない場合や上述のサイズの変化がない場合がある。
じっとしている時間が短いため検査に習熟が必要である。

副腎疾患の症状を示しているが試験開腹しても肉眼および触診にてどちらの副腎が異常かわからない症例を過去に経験しているので、基本的には副腎疾患に特徴的な症状およびエコー検査にて副腎の腫大を確認してから手術を行なうようにしています。

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