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Author:らぼ
エキゾチックペットの診療を始めて7年。現在、北海道(札幌)の動物病院に勤務しています。
札幌にもフェレットを専門的に診る動物病院を作れないかと模索中。
掲載されている情報を獣医師が診療行為に利用する場合には必ず自己責任でお願いします。
診療の受付は行なっておりませんのでご了承ください。

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うさぎの斜頸
鑑別診断リスト
・内耳炎・中耳炎(パスツレラなどの細菌感染)
・エンセファリトゾーン症
--まれ--
・外耳炎(耳ダニ)
・脳回虫幼虫迷入症(動物園のアライグマなどでは報告があるが野生では報告されていない)
・頭部損傷
・リステリア、トキソプラズマ、腫瘍、中毒

ドワーフ種ではエンセファリトゾーン症が多く、標準種はパスツレラによるものが多いと言われている。
斜頚に対するアプローチとしてはまず外耳炎の有無やレントゲンによる鼓室胞の確認を行う。
またウサギでは神経学的検査は困難だが姿勢反応として跳び直り反射や固有感覚反応(CP)などの検査を行う。
状況によってはモノリスにてエンセファリトゾーンの抗体検査を行う。

現在の治療法としてはパスツレラなどによる感染症やエンセファリトゾーン症を考慮し
エンロフロキサシン、クロラムフェニコール、ST合剤などの抗生剤
デキサメサゾン0.1 or 1〜3mg/kg q24h、ベタメタゾン 0.05mg/head などのステロイド
フェンベンダゾール(20mg/kg/day 4Weeks)、フェバンテル(ドロンタールプラス、マリンバンテル)、フルベンダゾール、アルベンダゾール(5〜10mg/kg BID)などBIZ系の駆虫剤
3剤を併用して投与する。

前庭症状は1〜2週間で改善する場合が多いですが無効な症例もいます。特に発症初期からBIZやステロイドを投与されていないEz症では症状が残ることが多いようです。
斜頚個体では食欲不振も多く支持療法を行い、外傷や皮膚炎、角膜損傷を避けるための工夫も必要です。
長期的に投与する場合は骨髄抑制も報告されているので定期的な血液検査も必要かもしれません。

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ウサギ | 【2006-05-28(Sun) 17:49:06】
Trackback:(0) | Comments:(2)
コメント

こんにちは。コメントを頂いてから、何度か読ませていただいています。かなり専門的に勉強なされていますね。是非参考にさせてください(もちろん自己責任で)。ウサギの斜頚については、僕も頭を悩まされます。。今までにすっきり改善した子は、本当に2例だけで、そのほかの子達(10例くらい)は改善が見られずにずっとそのままか、突然死してしまいました。投薬もBIZ(Panacur)、ステロイド、CPを基本にして、です。もっと状態の確認や確定診断をつける努力が必要なんでしょうね。。
2006-05-30 火 16:27:24 | URL | hirovet1977 #YInHV9pY [ 編集]

個人的には何割が治ったという記憶がないのですが、おっしゃるように治らない症例はずっとそのままだったり、突然亡くなったりしますね。最近経験したものでは、7〜8歳のミニうさぎの前庭症状でずっとバイトリルとデキサを投与されていたけれども改善しない子にフェバンテルを投与し始めたら2〜3日で斜頚が治った症例を経験しています。ただ抗体検査もどの程度参考になるかも未知数ですし。非常に難しいですね。
2006-05-31 水 00:24:25 | URL | らぼ #cybSxvac [ 編集]
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