気管虚脱の新しい内科治療法

2014年11月07日
気管虚脱とは気管軟骨が扁平化して気管が狭くなり、咳が続いたり、重症化すると呼吸困難を引き起こす怖い病気です。

小型犬に比較的多く見られ、最初の受診理由はガチョウのような咳や長く続く咳が多いようです。

一般的な治療法は内科治療が主で、咳止めや気管支拡張剤、ステロイドなどが使用されますが
進行していくとこれらの治療では咳を抑えることが困難になり、気管虚脱だから咳はある程度仕方がないと考えるしかありませんでした。

外科治療としては気管内ステント法やPLLP法のような気管外プロテアーゼ法がありますが、手術を実施できる病院が少ないのが現状です。
当院ではPLLP法による手術の実施例はあります。

そのような状況がずっと続いていましたが、数年前より気管虚脱の内科治療に新しい治療法が報告され始めました。
それは気管虚脱の原因のひとつに気管軟骨の変性が関与していると考えられているため
軟骨の修復をはかることで、症状の改善を期待するものです。

当院でも治療例はまだ少ないですが、頑固な咳が治まる例が多いようです。
気管の狭窄が改善したという他施設の報告もありますが
現状では咳などの症状の改善、気管狭窄の悪化防止を目的に新しい治療を行っています。
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