細径内視鏡によるフェレットの胃内毛玉、異物の摘出

2013年07月21日
通常、フェレットの胃内異物を摘出するには開腹手術で胃切開をする必要がありますが
当院の細径内視鏡は小さなフェレットや猫、超小型犬にも挿入可能なので、お腹を開けることなく異物を摘出することが可能になりました。

異物が腸に詰まった状態の腸閉塞や、胃穿孔を起こしているような状態には内視鏡は適応ではありませんが
診察時に触診やエコー、レントゲンなどで偶然無症状の胃内異物を発見した場合、その異物が今後、嘔吐や食欲不振、胃穿孔、腸閉塞などを起こす可能性もあり
そういった例では負担が少なく摘出できることが多いため内視鏡は非常に有益です。

さまざまな検査で何も見つからないけれども、慢性の嘔吐など
胃内病変が疑われる場合に開腹することなく胃内を観察できるため動物の負担を軽減することができます。

nasikyoukedama.jpg
内視鏡で見た胃内の毛玉です。
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フェレットインスリノーマ手術後のオゾン療法

2013年07月10日
フェレットのインスリノーマの摘出手術では数ヶ月から数年で再発をすることが多いです。

当院のいたちスタッフの「ぐり」が去年の9月にインスリノーマの摘出手術をしてから10ヶ月が経とうとしています。
幸いなことに手術後すぐ血糖値も正常値まで改善し、体調も回復したぐりですが
手術後4か月の定期検査では血糖値が60~70台と低値を示し、もしや再発かと心配しました。
その頃、ちょうど当院に導入したオゾン療法を実施するようになってから
絶食時の血糖値がふたたび90以上の正常値を示すようになり、現在に至っております。


今回の例のみではインスリノーマの手術後の再発予防にどの程度効果があるのかは未知数ですが
腫瘍手術後の免疫療法としてフェレットでも有効性があるものと思われます。

ozon-ferret.jpg

動物のオゾン療法は主に、肛門にカテーテルを通し、そこへオゾンガスを注入する方法をとります。
フェレットでは肛門にカテーテルを入れることを嫌がることも多いですが、処置自体は非常に短時間なので
今のところ問題なくやらせてくれます。

フェレットのインスリノーマ摘出後の補助療法やインスリノーマ内科治療時の免疫療法として
今後も継続していきたい治療法です。
うちの子にもやってみたいという場合は、診察時にお気軽にご相談ください。


ぐりは現在も変わらず元気に走り回っておりますが
これからも再発なく元気にいてほしいものです。
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