うさぎの膿瘍の一例

2008年04月19日
うさぎの歯根からの感染が疑われる眼窩膿瘍の症例がありましたので、治療の一例として掲載します。

最近、目の下が腫れてきたことを主訴に来院し、眼下の腫れが肉眼的にもエコー上でも確認でき、FNAにて膿瘍と診断しました。
病歴として切歯、臼歯の不正咬合にて定期的な、切除を行なっています。

麻酔下での検査にて上顎臼歯の動揺が見られたため抜歯を行い、患部から細菌培養を行ないました。細菌培養結果より、感受性抗生剤(ちなみにレボフロキサシンは抵抗性)のドキシサイクリンと塩化リゾチームを併用し、膿瘍に対しては外科的な処置は行ないませんでした。

1ヵ月後も少しずつ増大し、目の突出と露出性の角膜潰瘍を起こしてしまいQOLの低下が見られたため、今回、眼下の切開にて膿瘍の摘出とペンローズドレーンの設置にて定期的な洗浄を行なえるようにしました。角膜潰瘍に関しては瞬膜も潰瘍状になっていたため、眼瞼縫合を2糸行ないました。

うさぎの膿瘍は外科的な処置を行なっても再発が多いため、内科的な管理が可能であればレボフロキサシンなど抗生剤と塩化リゾチームの併用を行なうことも多いですが、どうしても悪化する一方の例も多々います。
そのため、治療が後手後手にまわらないために外科処置の適応をよく考える必要性があるなと思わせる症例でした。

処置後の症例写真は↓
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