モノリスセミナー

2007年07月29日
先日、モノリス主催のNT-proBNPのセミナーに参加してきました。
さすが企業主催とあってNT-proBNPの有用性のみが強調されていました。心疾患以外にも肺血栓塞栓症などの右室圧負荷を有する疾患でも上昇することなどは何も触れず。
とりあえず心疾患のスクリーニング、病態把握、予後判定などに犬ではNT-proBNP、猫では心筋トロポニンIが良さそうな感じです。

人気ブログランキング
スポンサーサイト

フェレットにおける非細菌性血栓性心内膜炎

2007年07月19日
■ フェレットにおける非細菌性血栓性心内膜炎
Nonbacterial thrombotic endocarditis in a ferret (Mustela putorius furo).
J Zoo Wildl Med. 2006 Jun; 37(2):197-201.
Kottwitz JJ, Luis-Fuentes V, Micheal B.
Department of Veterinary Clinical Sciences, The Ohio State University, College of Veterinary Medicine, 601 Vernon L. Tharpe Street, Columbus, Ohio 43210, USA.

4歳のオスのフェレットが3日間の後肢運動失調と衰弱を示した。
深い咬傷に起因した蜂窩織炎が見つかり、初めは抗生物質と消炎剤で治療された。
2週間後、身体検査において心雑音が聴取された。
心エコー検査で正常なサイズ、収縮能の心室に不規則に厚くなった大動脈弁を認めた。
フェレットの体調は急速に悪化し、安楽死とされた。
潰瘍と増殖性病変を伴う大動脈弁の粘液腫変性と多臓器梗塞が剖検によって認められた。
細菌性の病因は血液培養や組織病理学的にも同定されなかった。
病変は非細菌性血栓性心内膜炎と考えて矛盾がないフェレットにおいて目新しい症状である。


<コメント>
時間の関係などもありアブストラクトの和訳です。
病因は違いますが私もこれと同じような経過をたどる症例を経験したことがあります。
特発性播種性筋炎(DIM)がフェレットでは話題ですが、その症例は多発性筋炎の診断基準および筋生検結果から多発性筋炎かなと思っています。学会などに症例発表しても良さそうな症例ですが如何せん剖検していないのもあり躊躇してしまいます。

人気ブログランキング

フェレットの英語文献

2007年07月09日
フェレットの英語文献で臨床に役立ちそうなものを10本ほど手に入れました。

どれほど実際の臨床において役立つかわからない、英語なので読むのに時間がかかる、忙しくて時間がないといった難点がありますが、面白そうなのがあればこのブログでもご紹介いたします。

人気ブログランキング

小動物医療における遺伝子診断

2007年07月06日
最近は犬猫においても遺伝子診断ができる疾患のうち、いくつかはコマーシャルレベルで遺伝子診断が可能となっています。

コリー系犬種におけるMDR1遺伝子の変異によるP糖タンパクの欠損や発現低下はP糖タンパクの基質薬剤のイベルメクチンをはじめ、よく使う薬剤ではビンクリスチン、ビンブラスチン、ドキソルビシン、シクロスポリン、デキサメサゾン、ジゴキシンなどがありMDR1遺伝子の変異した犬でこれらの薬剤を使用する際の副作用予測に役立つと考えられます。

犬のリンパ系腫瘍のクローン解析ではリンパ腫がT-cell、B-cellどちらの由来かを調べることができ今後の治療方針や予後がある程度判断できます。またクローナリティーを調べることによりバイオプシーでは診断困難な小球性リンパ腫も診断可能となると思います。

犬の肥満細胞腫においてc-KIT遺伝子変異陽性例ではイマチニブ(グリベック)が著効するとの報告もあります。

などなど、実際の臨床現場においても有用性のあるものも多数あります。他にもPCRを用いた抗原検査なども実施されており、感染症の診断精度が上がると思われます。

国内における遺伝子診断の会社
カホテクノ
ケーナインラボ
DOGGENE
アドテック
米田遺伝子型研究所

人気ブログランキング
 | HOME |