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うさぎの臨床における小技集 vol.01

2006年11月22日
うさぎにおいては皮下保液を行なうことが多く静脈点滴の機会は少ないですが外科手術、ショック状態などにおいては必要になってきます。

静脈カテーテルの留置において大事なのは他の動物と同じく保定です。保定8割といいまして、うさぎの保定に慣れた保定者に補助してもらうのが一番ですが、あると便利なものとしてはタオルです。うさぎをタオルで巻いて橈側皮静脈の時は顔と片側の前肢、サフェナの時は片側の後肢だけ出して保定すると大人しく処置をさせてくれることが多いです。

耳介静脈にも留置を行なうことは可能ですが、皮膚の壊死の問題やうさぎ特有の留置場所で慣れないこともあり、個人的には他の場所に入らない時に短期的に使うことが多いです。

緊急事態でなければ、事前に穿刺部位にキシロカインゼリーなどで局所麻酔を行なっておくとさらに良いと思います。

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デスニャート

2006年11月13日
ネットで話題のデスニャート
猫好きにはたまりません。
特に最初の「キラは単独犯」が好みです。

猫といえば今の病院の診療動物の割合は感覚的には犬85%、猫10%、その他5%くらい。
最近は猫専門、鳥専門、ウサギ専門、エキゾチック専門病院が結構目に付く様になってきています。
ちなみにフェレット専門の動物病院は見たことがありません。フェレットの割合が半分以上の病院はありますが・・・
経営的に成り立たないのか、専門で診られるほどの経験者が少ないからか、重病の患者さんが多くて一人では診きれないからか・・・理由はなんとなくわかるような気もしますが。。。何にせよ関東、関西の都市部以外では難しそうです。

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ウサギの切歯の不正咬合

2006年11月08日
うさぎは2生歯性であり乳切歯は胎生期に萌出と脱落が起こり、出生前に吸収されている。乳臼歯は生後約7日で萌出し30?40日で脱落し永久歯に交換する。
ウサギの歯は常生歯であり、切歯は1ヶ月に1cm程度伸長する。

(原因)
遺伝的要因、ペレットの多給により噛む回数の減少による磨耗不足、ケージを齧ることや落下による破折、顎骨の骨折、感染、腫瘍性疾患も疑われる。

(症状)
切歯の不正咬合では主に、切歯歯冠の形状の変化の他、上顎切歯の歯根の伸長による鼻涙管の炎症や狭窄、涙嚢炎による流涙、目やに。流涎、口腔粘膜からの出血・潰瘍、食欲不振。胃腸停滞に起因する下痢などがみられる。

(検査)
X線検査では基本的に側方像、背腹像、吻尾像の3方向で行なうが、良好な画像を得るのが困難なため側方向のみの撮影が多い。
顎骨、咬合の状態、切歯、臼歯の歯冠および歯根などについて評価する。

(治療)
・切歯歯冠の切断
ニッパーや爪きりなどで切断する方法もあるが根尖の組織に損傷を与えたり、縦に割れたりすることがあるためお薦めはできません。
清水式切歯カッターやマイクロエンジンによる切断がよいでしょう。
マイクロエンジンを使う場合はアイスの棒などで周囲組織を保護するとやりやすいです。
基本的には無麻酔で行なえます。

・切歯の抜歯
抜歯前にはX線検査で切歯歯根の骨性癒着や石灰化部位がないか確認します。
臼歯の不正咬合もある症例では切歯がなくなると開口固定が困難になり臼歯処置が難しくなるので注意が必要です。

切歯の歯根膜靭帯は舌側のみであり、靭帯を断裂し歯を脱臼させ、歯のカーブを描くようにゆっくり抜歯する。
靭帯の切断や脱臼には乳歯用のエレベーターや18Gの注射針を使います。
抜歯時に根尖部の組織が残っていると歯質の形成が起こることがあるので切歯を除去する前に歯槽に押し込んで胚組織を破壊したり、抜歯後、歯槽を掻爬洗浄するなどの処置を行なう。

術前、術後にケタミンやブトルファノール、NSAIDSによる鎮痛を行なうのも重要です。

抜歯の適応としては切歯の不正咬合であるが、基本的には切歯の切断は無麻酔で処置を行なえることから歯根の感染がある場合や処置に麻酔が必要な症例に絞られると思われます。

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