スポンサーサイト

--年--月--日
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

メラトニンはミンクのアリューシャン病の死亡率を減少させる。

2006年06月23日
■ メラトニンはミンクのアリューシャン病の死亡率を減少させる。
14.J Pineal Res. 1996 Nov; 21(4):214-7.
Ellis LC. Department of Biology, Utah State University, Logan 84322-5305, USA.

アリューシャン病(AD)はパルボウイルスの持続感染の結果起こる。
著しい高ガンマグロブリン血症を示し、免疫複合体は腎臓、肝臓、肺、動脈の病変を引き起こす。
メラトニンはアリューシャン病の野生種もしくはdemi系統とdemi/dark交差系統のミンクの両方を保護できた。
皮下に注射された蓄積型の生体アミンインプラントが有効であるとき、ミンク農場で自然発生した別の診断されていない病気に対してもやはり有効であった。
メラトニンの保護作用はフリーラジカルを除去する能力から生じるように思われるが抗酸化酵素の誘導や免疫の調整に起因するのかもしれない。
メラトニンはミンクのジステンパーに対しても有効である。

<コメント>
フェレットのアリューシャン病の治療に関して教科書には記述が少ないのですが、この文献はADの予防や治療に対してメラトニンの経口もしくはインプラントの投与を行なうエビデンスとなりうる数少ない文献です。
和訳が固いのはご了承ください。

人気ブログランキング
スポンサーサイト

フェレットのリンパ腫

2006年06月19日
リンパ腫はフェレットに好発する腫瘍の1つで、病因はレトロウイルスが疑われているが未確定である。
一部では除草剤散布との関係が示唆されているがフェレットでは不明である。
症状は冒された臓器によって異なり全身のリンパ節の無痛性腫大、肝、脾腫大、食欲不振、体重減少、発熱、嘔吐、下痢、腹水、呼吸困難、多飲多尿など非特異的症状である。

発生部位としてはリンパ節の他に、縦隔、消化管、脾臓、肝臓、腎臓、皮膚などがある。
若齢では縦隔型が多く、急激な進行により多臓器浸潤やリンパ性白血病などもある。
中高齢では多中心型が多く、高分化型リンパ腫も多い。進行は緩慢でなかなか確定診断に至らないことが多い。
フェレットでは一部の獣医師によりステージ分類が提案されていますが現在、確立したステージ分類はありません。

スクリーニングの血液検査で、説明のつかない好中球増加症、腫瘍細胞の出現、骨髄への影響、高Ca血症、肝酵素の上昇、腎障害などがある場合は鑑別診断リストに加える必要があります。

臨床現場では血液検査と細胞診の結果(芽球比率30%以上)から診断することが多いですが、フェレットでは分化傾向がつよく成熟リンパ球が主体のものや形質細胞が多く見られるものもあり、過形成との鑑別が困難な場合があるため切除生検による病理組織診断を行ないます。

リンパ球数が3500/μL以上あるいは白血球百分比が60%以上の場合はリンパ腫を疑うとする文献があります。
フェレットではインスリノーマ、副腎疾患などでもリンパ球増加が起こるため注意が必要です。
腫瘍随伴症候群としての高カルシウム血症は少ないようです。



リンパ腫の治療法には化学療法、放射線療法がありますが通常、第一選択は化学療法です。
フェレットで行なわれる化学療法としてはサイクロフォスファマイド(エンドキサン)、ビンクリスチン(オンコビン)、プレドニゾロンを併用するCOPが主になります。
COPにL-アスパラギナーゼ(ロイナーゼ)やドキソルビシン(アドリアシン)を併用するCOP-LAやADM、L-Aspの2剤併用、低悪性度の高分化型にはクロラムブシル(レウケラン)-プレドニゾロンのような弱い薬剤を選択するといった方法も犬猫同様に行なっていますが、投与量などについては文献を参考にする以外、確立したものがないため経験的には猫の容量を選択することが多いです。
アドリアマイシン単独療法では猫同様、寛解率が悪いように感じます。

アメリカではタフツ大学の先生がフェレットのリンパ腫の新しい治療プロトコールとして皮下注射と経口投与のみの方法(プレドニゾロン、L-アスパラギナーゼ、サイクロフォスファマイド、シタラビン、メトトレキサート、クロラムブシル、プロカルバジンの多剤併用)を発表しています。フェレットでは留置血管が駄目になりやすいので良いかもしれません。

レスキュー療法としてロムスチン(CCNU)の使用が犬猫でも行なわれていますがフェレットでも最近、症例発表がなされています。

フェレットでの各化学療法の寛解率や寛解期間など発表されたものはなかなかありません。

臨床症状からリンパ腫が鑑別診断リストの上位にあがっているにもかかわらず通常の身体検査、血液検査、レントゲン、エコーなどでも異常が見られず確定診断まで時間のかかる、もしくは診断できない症例も多く経験します。
またフェレットでは腸炎、リンパ腫などによる消化管破裂で急激に状態の悪化する症例も比較的よく見られるため、そういったヒストリーのある症例ではわずかなフリーエアーがないかどうかよく確認する必要があります。

人気ブログランキング

診療動物・業界のウラ

2006年06月10日
今まで診療したことのある動物種としては犬、猫、ウサギ、フェレット、モルモット、ハムスター、チンチラ、プレーリードッグ、シマリス、リチャードソンジリス、ハリネズミなどです。
今現在メインで診察するのはやはり犬→猫→ウサギ→フェレット→ハムスター→その他といった感じになります。

世の中には診察のメインがウサギやフェレットという病院もあります。
そういった病院で以前働いていましたが熱心なオーナーは全国から集まってきていました。それだけ症例も豊富になりますし、診療技術や経験も向上していきます。それらを学会発表などをして他の獣医師と共有し治療技術を向上していければいいのですが、大人の事情やらいろいろな考え方があるようで・・・
学会で有名な先生とオーナーの間で有名な先生というのは結構ずれがあるようです。どちらがどうというのは不明ですが・・・

人気ブログランキング

獣医さんのペット

2006年06月05日
もともと犬猫以外のいわゆるエキゾチックアニマルの診療に興味があったというのもあり、本やセミナー、学会などで勉強をしつつ尊敬するエキゾの得意な先生にいろいろ教えてもらいながら、飼ったこともなかったのですが診察を行なっていました。

よくテレビに出ていた野村潤一郎先生じゃないですが、飼ったこともない動物を診るというのは飼い主さんとの間に微妙なズレが生じやすいというのもあり、まずはうさぎを飼ってみよう!ということでネザーランドドワーフを飼っています。他にもペットは飼っていますがその紹介はまた後日に・・・



飼って初めてうさぎが急にバタンと倒れるところも見ましたし、チモシー、アルファルファ以外にマニアックな牧草の話やトイレのしつけなど飼い主さん相手に話すことも増えました。
「私もうさぎを飼っているのですが」
「うちのうさぎの場合は」
などといったコメントをすることによって患者さんの反応もよくなりますし、飼ってよかったなと思えることばかり。
同僚からもうさぎの診察になると話し込むね?と言われる次第です。

エキゾチックの飼い主さんは犬猫に比べて動物の話をするのが好きな人が多いようですし、これからエキゾチックの診療を始める先生方もまずは“ペット”として飼ってみるのもいいかもしれません。
余談になりますが、以前私が勤めていた病院のフェレットの診療で有名な先生はフェレットを飼ったことは無いようでしたが、知識、経験、オーナーの信頼は絶大なものでしたけど。。。

人気ブログランキング
 | HOME | 

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。