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臨床的に健康なフェレットの尿比重

2013年01月03日
今までフェレットの尿比重について情報がなかったのですが、フェレットの尿比重について新しい文献がありました。

尿比重は腎機能などの指標として非常に重要であります。
(獣医療において尿検査はやや軽視される傾向がありますが・・・)

今までは自分の病院でのフェレットの尿検査時のデータや犬猫のデータを外挿するしかありませんでしたが
この文献はフェレットの尿比重について新しい目安になると思います。

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臨床的に健康なフェレットの尿比重
Urine specific gravity values in clinically healthy young pet ferrets.
J Small Anim Pract. February 2012;53(2):115-9.
D Eshar; N R Wyre; D C Brown

尿比重はフェレットの性別で異なり、メスはオスより低い尿比重だった。
この研究で報告された平均尿比重はオスで1.051(範囲1.034-1.070)、メスで1.042(範囲1.026-1.060)
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フェレットにおけるネコのFIPに類似した疾患の臨床病理の特徴

2012年04月16日
Vet Pathol. March 2008;45(2):236-246.
Clinicopathologic Features of a Systemic Coronavirus-Associated Disease Resembling Feline Infectious Peritonitis in the Domestic Ferret (Mustela putorius)

いまさらですが、以前からエキゾチックの専門誌でも話題になっていた、ネコのFIP様の疾患についての文献です。
まれに肉芽腫性炎症による腫瘤ができている症例に出会います。
病理検査までなかなか実施できないことが多いので、確定診断までは難しいですが
あまりみない症例のようです。
現状では進行性で予後不良の疾患と考えられます。


2002年から2007年の間に全身性肉芽腫性炎症と診断した23頭のフェレットについて

発病時期は2-36ヶ月齢(平均11ヶ月齢)
一般的な臨床症状は食欲不振、体重減少、下痢、触知可能な腹腔内腫瘤
まれな所見としては後躯麻痺、中枢神経系症状、嘔吐、呼吸促迫
血液生化学検査では軽度貧血、血小板減少、高γグロブリン血症

化膿性肉芽腫性炎症が認められた臓器は
腸間膜・腹膜、リンパ節、脾臓、腎臓、肝臓、肺、小腸、膵臓、胃、脳、副腎

ネココロナウィルス抗体(FIPV3-70)抗体を用いた免疫染色において、全症例陽性を示した。
しかし5例の検体でELISAとPCRによりFIPを調べたが、全て陰性だった。
特殊染色ならびに抗体検査で細菌、抗酸菌、真菌、原虫、アリューシャン病ウィルスはいずれも陰性だった。

副腎皮質機能亢進症に対して外科的治療を行なったフェレットの長期結果:130例(1995-2004)

2008年12月05日
Department of Clinical Sciences, College of Veterinary Medicine and Biomedical Sciences, Colorado State University, Fort Collins, CO 80523, USA.
J Am Vet Med Assoc. 2008 May 1; 232(9):1338-43.

副腎皮質機能亢進症に対して外科的治療を行なったフェレットの長期結果:130例(1995-2004)

目的:副腎皮質機能亢進症に対して外科的治療を行なったフェレットの長期間の生存率と生存期間に影響する因子を決定すること。

研究デザイン:回顧的研究

動物:副腎皮質機能亢進症の外科的治療を受けたフェレット130頭

手順:副腎皮質機能亢進症の外科的治療を受けたフェレットの医療記録を再検討した。記録されたデータはシグナルメント、病院ヘ受診するまでの臨床症状の持続期間、CBC、血液生化学検査結果、麻酔時間、手術時間、併発疾患、罹患した副腎(右、左、両側)、組織病理学的診断、術式、後大静脈への関与 (yes or no)、術後のメレナ (yes or no)、手術後の入院期間、外科手術後、副腎皮質機能亢進症の症状があったかどうか。

結果:130頭のフェレットを記録した。(130頭中11頭は2回手術を受けた)
1年、2年生存率はそれぞれ98%と88%だった。50%生存率は算出できなかった。副腎の部分切除と凍結手術との組み合わせは生存期間に有意な負の影響があった。その他、リスクファクターは確認できなかった。生存期間は組織病理学的診断、罹患副腎(右、左、両側)に有意な影響は受けなかった。

結論と臨床関連性:副腎マスに対して外科手術を行なったフェレットの予後は良好だった。外科手術を受けた副腎皮質機能亢進症のフェレットの生存期間は腫瘍の組織病理学的な特性、罹患副腎(右、左、両側)、完全vs部分切除の影響は受けなかった。
完全切除が不可能な時、減量手術は良好な長期結果を得るのに十分な外科的手技であった。

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この文献では病理組織診断は生存期間の予後因子ではないということになっていますが、副腎癌では実際に転移している例や後大静脈内に浸潤している例などもあり非常に難しい問題です。

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