うさぎの角膜閉鎖症

2011年10月19日
他の動物ではあまり報告はないですが、うさぎさんで比較的見ることの多い角膜閉鎖症についてです。
偽翼状片、結膜過形成などとも言われます。

角膜閉鎖症とは結膜がほぼ全周にわたり伸長して角膜を覆う病気です。
わかりやすい例では下の写真がそうです。

giyokujyouhen.jpg

軽度なものでは、うさぎ自身は不自由なく行動し、結膜炎などを伴わなければ羞明などの症状も起こしません。
角膜の露出がかなり制限される例では視覚異常をきたすこともあります。
そのため通常、軽度な例では何ら不快な症状はないため、治療の必要はないことがほとんどです。

ただし結膜の伸長が重度な場合は、外科的な結膜切除が必要になります。
切除後、再発する例もあるため、手術後にステロイドやシクロスポリンの点眼を行うと再発防止に有効との報告もありますが
結膜の伸長以外に症状のない軽症例では、現時点ではあまり積極的な治療は行なわないことが多いようです。

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生牧草

2011年05月10日
うさぎさんをはじめ、草食動物にとっては牧草は大切な食事です。
それでも意外に知られていないのが生牧草の存在ですね。
乾草牧草ではない採れたての牧草なので、季節物ですが嗜好性が高いのが特徴です。
なかなか牧草を食べてくれないコにもおすすめ。

そんな生牧草を入手しました。

namabokusou.jpg

うちのペリーヌ(ネザーランド)にもあげてみました。
最初は警戒していましたが・・・

perinu01.jpg

モリモリと美味しそうに完食してくれました。
勢いよく食べてくれる姿には癒されます。

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うさぎの子宮疾患

2010年12月05日
最近、当院でもウサギの子宮疾患を疑い卵巣・子宮摘出術を行なう例が数多くあります。

子宮疾患は4歳以上のメスウサギに多く発生する病気で繁殖経験に関係なく起こります。最初に見られる症状としては血尿と血液状の膣からの分泌物です。出血は排尿の最後のほうに見られることが多いです。
子宮疾患の原因としては腺癌の発生が多くその他、子宮内膜過形成、ポリープ、子宮蓄膿症、子宮水腫などです。

ウサギはポルフィリン色素を含む尿をすることがあり、まれに赤色の尿をすることがありますが、いつもと変わらない食餌なのに赤色尿が起こったり、続いたりするようなら子宮疾患など生殖器系の問題や泌尿器系の病気も考えられるので病院を受診したほうがいいでしょう。

ある文献では4歳以上のウサギの60%に子宮疾患が発生しているとされています。
つまりメスウサギではこういった子宮の病気が多く発生し、その多くが生命に関わるもののため、当院では若いうちの避妊手術をお薦めしています。

*子宮腺癌の手術写真
sikyu01.jpg

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